2001年「飛鳥」世界一周クルーズ 乗船記(No.59)

3月23日(金)9時 ボカダバレリア投錨 12時抜錨 ドレスコード:カジュアル
午前6時30分に起きたつもりが、すでに7時30分。時差調整(通算14回目)があり、このクルーズ初めて時計を1時間進める。アマゾン川を往復する特殊ケースで、船が東へ向かっている為だが、世界一周クルーズを東回りではしない大きな理由でもある。
今日は「ノーアクティビティーデー」で朝のストレッチはお休み、フィットネスセンターでヨガをする。なんと朝からダンス練習のカップル有り。
朝食は8階(洋食)に行き、私は菜食、かみさんは自重してパンにホットミルクのみ。
飛鳥は川の流れに乗って急速に移動し(船長の話しでは、24ノットを超え過去最速を記録)、予定よりやや早くボカダバレリア沖に錨を降ろした。
ボカ・ダ・バレリア(女性の名"バレリア"の口の意)は、アマゾン川流域に点在する小さな集落の一つで、人口は5〜600人ほど。木製の小さな桟橋が有るだけで、増水の為に集落の一部は水没しているとの情報。
<上陸>
飛鳥が、上陸用のテンダーボートを用意し始めると、現地の人達がカヌーに乗って集まって来た。子供達だけ、若者だけ、乳飲み子を抱えた家族総出と様々で、船からのプレゼントを待っているらしい。=写真=

カヌーの群れ =島内英佑氏撮影=
乗客やクルーがプロムナードデッキから、盛んにプレゼントを投げ、私達も有り合わせの物と5ドル札1枚をビニール袋に入れ、子連れのカヌーめがけて投げる。が、うまくはいかず、水面に落ちるとその争奪が大変。そんな光景があちこちで・・。
かみさんは体調万全でないので上陸を見合わせ、私一人で、冷蔵庫のジュース全部とドル札を少し持ってテンダーボートに乗る。そこへ少年が乗ったカヌーが横付けしたので、その子から1ドルのネックレスを買い、飛鳥のジュースをプレゼントする。
上陸した桟橋前の広場には臨時のみやげ物やが出店し、子供達がワニ、ナマケモノ、ヘビ等を持って乗客と一緒に写真を撮らせている。これも1ドル!。
そんな光景を横目に、川沿いに集落の一番奥まで歩いて行き錨泊中の飛鳥をバックに=写真=をクルーに撮ってもらい、そこに居た正装のおじさんに敬意を表して1ドル入りぽち袋を渡す。
左が川上、確かに増水している様だが、家は高床で余裕?
帰り道、母親に抱かれた小さな女の子にジュースをそっと手渡す。写真のモデルの為に着飾った女の子二人にも・・。桟橋前の賑やかな所から何故か離れて、ひっそりと立っていたのがいじらしくて・・。"オブリガーダ"(ありがとう)と、小さな声が返ってきた。

盛装した女の子 =島内英佑氏撮影=
ピストン運航のテンダーボートに乗り飛鳥に戻ると、また少年が乗ったカヌーが寄って来た。民芸品を売る為だが、品物は受け取らず1ドル入りぽち袋をプレゼント。
客船がここを通る度に繰り返される光景なのだろうか?。現地の人にとって良い事なのかどうか分からないけれど、旅の一こまとして印象深い事ではあった。
大騒ぎの三時間余が過ぎて、飛鳥は再びアマゾン川を河口目指して下る。
<昼食>
8階でカレーライス他とピラニアのから揚げ=写真=

これがピラニアのから揚げ =島内英佑氏撮影=
リド・デッキに、例の「氷」の旗が出て、さっそく氷あずき。
午後は卓球を90分。かみさんの繰り出すサーブをいくらか受けられる様になった。
デッキ走12周の後の入浴前、10階からアマゾン川の原生林に沈む夕日を見る。
<夕食>
和食(イカの刺身、ブリの照り焼ほか)で、同席は常連のH夫妻。"今日の光景は敗戦直後のシーンに重なる"と思いは同じ。かみさんは、イカの刺身を除いてみな食べられ程に回復した。
グランドホールで30分ほど踊る。午後一の初心者タイムを覗いた時はおおいに賑わっていたが、夜は静かなもの。
<蛇足>
ツアー記念のビデオテープを部屋のTVで再生して見たら、これが全くの粗悪品。
ロッジのPR部分が 約6分(英語音声で画面チラチラ)
我々の人物アップが 約8分(音声断続で画面チラチラ)
風景及び人物が 約8分(音声なしで画面チラチラ)
早速、船内のツアーデスクに行き、現地旅行代理店に抗議する様申し入れる。
★後日談(1)
ツアーデスクに抗議が殺到し、購入者全員からビデオテープを回収して調べた結果、内容がばらばらだが、良い所を集めればツアー記念にはなると、飛鳥のスタッフが再編集して、なんとかそれらしいマスターテープを作り、そのコピーが購入者全員に配られた。
★後日談(2)
5月4日に帰国後の6月のある日、ブラジルから一通の封書が届いた。
中には「アマゾンビデオ送付につきまして」と題する現地旅行会社社長名の手紙と、ビデオテープが1巻。アリアウ・ツアー・ビデオの不備を詫び、アマゾンの大自然を撮影したドキュメンタリービデオを送るという主旨で、さすが日系企業、後始末がしっかりしていると感心した。
が、そのビデオテープを再生して見たら、30分ほどの映像は確かに再生したが、音声が全く出ないお粗末!。
★後日談(3)
この乗船記を投稿するにあたり、その会社の名誉の為に、三年ぶりに再生して見たが結果は同じ。ただ、試しに音量を最大100(通常は25〜30)に上げてみたら、微かに音が聞こえるので、音声情報が全く入っていないわけではないらしい。
No.59
