2001年「飛鳥」世界一周クルーズ 乗船記(No.57)
3月21日(水)8時 マナウス入港 終日停泊       ドレスコード:カジュアル

 午前6時25分起床。天気はうす曇りから晴れ。
 20分後、アマゾン川本流とネグロ川の合流地点ミキシングポイントを通過する。
茶色のアマゾン川本流とコーヒー色のネグロ川がお互いに自己主張して交わらず、くっきりと境界を保っている不思議な所。


ミキシングポイント         =中村庸夫氏撮影= 

 飛鳥は、そのネグロ川をしばらく遡って、マナウス港のフローティングバース(水位の変動に対応する浮き桟橋)に接岸した。
  アマゾナス州の州都マナウスは、19世紀末にアマゾン川上流で天然ゴムが発見されてから、その空前のゴム景気によって築かれた街で、ヨーロッパから様々な贅沢が持ち込まれ、今でも街のそこここに当時の栄華を留めている。
 マナウスの至宝、大理石のオペラハウス「アマゾナス劇場」はその代表。
 当時、貴婦人方のドレスのクリーニングは、海を越えてヨーロッパに出していたとか。

<郵便物投函>
 寄港地恒例の郵便物投函も11回目。今回は日本への5通と、ベレンでお世話になった果樹園への写真を同封した礼状1通をレセプションに託した。
 が、この5通と、ベレンからの2通の計7通は未だ日本に届いていない。
 まさか、ブラジル国内便の礼状も・・?。確かめる術は無いけれど・・。

<オプショナルツアー>           
アリアウ・アマゾン・タワー1泊2日の旅(全食事付)490ドル
 アリアウ・アマゾン・タワー(site:www.ariau.tur.br)は、マナウスの西方60Km、ネグロ川右岸の支流アリアウ川入り口に位置する、木組のユニークなジャングル・ロッジで、猿やオウムが遊び、世界の観光ポイントベスト7に選ばれている。

 午前9時、専用観光船にツアー客59人と現地の日本人ガイド3人が乗り込み、マナウス港を出航、ネグロ川をさらに延々と遡ること3時間で、"よくぞこんな所に作った!"と感心するアリアウ・ロッジの専用浮き桟橋に到着した。とにかく暑い!。
 4階建ての宿泊棟(全42室)の一室に荷物をおろし、食堂棟でブラジリアン・バイキングの昼食。缶ビールと、安心して食べられそうなジャガイモほか少々。

★木組みの展望棟
昼食後、まずはアリアウ・ロッジの全景を見てみようと、かみさんと87段の急な階段を登って地上40mの展望棟てっぺんへ。360度のアマゾン大パノラマで、ネグロ川が遠くまで海の様に見え、眼下にロッジの施設群=写真はその一部=を見る。


 下の屋根が食堂棟、中央が飛鳥組の宿泊棟とヘリポート、通路もすべて木組み

★先住民村訪問
 15時、観光船に乗ってネグロ川支流に分け入り、先住民の村に上陸する。
簡単な船着場の目の前が教会で、教室とおぼしき粗末な小屋に子供達が集まっていた。
ロッジからの観光客目当てか、みやげ物やがあり、かみさんがブレスレット(5本組)を10R$で買った。

★ピラニア釣り
 帰りに、希望者のみ観光船から二隻の小舟に分乗して、ピラニア釣りポイントへ。
餌は肉切れ、竿の先で水面をパチャパチャ叩きながらアタリを待つ。こうすると、動物が川に落ちたと思ってピラニアが寄って来るのだとか。ほんとかね〜?。
隣りの小舟からは歓声が二度上がったが、こちらは沈黙。観光船に戻ったら、ここでも居残り組が二匹釣っていて、さらにショック!。

★夜の展望棟
 夕食は昼と同じ食堂棟で、やはりバイキングスタイル。缶ビールと、肉、パスタほかでサラダ類には手を出さずにおく。
 夕食後、かみさんと例の階段を、照明に群がる虫を払いつつ登る。
 建物の影で見えなかったオリオン座が横たわり、結構な星空。
 眼下では照明の下、上半身裸でサッカーに興じる宿泊客。こんなアマゾン奥地のロッジにもミニサッカー場があるから凄い。さすがサッカーの国ブラジル。
 ネットで囲ってはいるが、シュートが大きく外れたらどうなるの?と見ていたら、案の定ネットを越えたボールがアマゾンの夜空に消えて行った。

★野生ワニ観察
 20時30分に希望者が再び集まり、ピラニア釣りに使った小舟三隻に分乗して暗い支流に入り、舳先に仁王立ちの裸の若者がサーチライトで交互に照らす両岸辺を見ながら進む。
 ワニがいれば二つの目が光るので、その幅でワニの大きさが分かるという。が、いくら目を凝らしてもさっぱり分からず、光るのは川面の浮遊物ばかり。
 ところが、ライトを消しても光る物がそこここに・・。自ら光るのはホタルだが、アマゾンとホタルがどうにも結び付かない。が、やはりそれは正真正銘のホタルだった!。
 結局、ワニは私たちの舟で小さいのを一匹つかまえ、それを全員で見ただけだが、星空の美しさと、なによりもライトを消した時の闇の深さはここだけのもの。

★エンターテイメント
 ロッジに帰って、寝る前のひととき、渡り廊下を延々と歩いて専用棟に出向き、ブラジリアン・ショーを見物する。すべて木造の建物内で、松明の火にガソリンを吹きかけるショーを平気でやっているのに驚く。

23時30分、明日の早朝サンライズツアーに備えて、マサイマラ以来の睡眠薬を飲んで就寝。 
<蛇足>=国旗=
 ホテルで外国人客歓迎の国旗を掲げる様に、このロッジでもブラジルの旗を中心に、いくつかの国旗が風にはためく。
 飛鳥のツアー客59人が泊る今日は、当然日章旗がある筈なのに・・ない!。
 ま〜それは良いとして、韓国の国旗があるのは何故?。
 韓国人の姿は見えないので、ガイドに話したら、ロッジ側に掛け合ったらしく、翌日我々が帰る頃になって日章旗が掲げられた。人は誰も国の外では愛国者?!。

No.57