2001年 「飛鳥」世界一周クルーズ 乗船記(No.28)

2月20日(火)終日航海 正午位置:モザンビーク海峡南 ドレスコード:カジュアル

 6時35分起床。天気は神戸以来の雨で、海は白波が立つ。
 朝の日課は室内だから問題無いが、午後から波さらに高く、夕方のデッキ走は悪天候で危険
という理由で初めて中止する。
 船長の話しでは、南緯40度付近を東進している台風並みの強い低気圧から伸びている前線
の影響で、雨・風共に強く、揺れがひどいので陸に近づき大陸棚を航行するとのこと。

<講演>
 熊谷 直博(元 外務省 南アフリカ・特命全権大使)
「私はアフリカで何を見たかA」南アフリカ在勤時代
 前回(No.13)の「セイシェル」「ケニア」両国に続き、これから訪れる南アフリカ共
和国の話しで、その要旨は、
 "1994年に「第1の開国」を達成。他の黒人諸国と比較し30年の遅れは「アパルトヘ
イト政策」による。しかしその後は、白人政権時代の経済体制を温存しつつ、白人排斥をせず
にアフリカの大国になろうとしている。"
 前回同様、話しの内容が硬いせいもあって、面白みに欠け、大使ならではの在勤中の裏話等
は聞けずに終わってしまった。今回も居眠りする人多し。

 午後はスカットボール、卓球同好会、囲碁同好会に顔を出し、早めに大浴場へ。
 船が揺れれば、浴槽の湯もゆれる。ふと、外を見ると並走する貨物船が一隻。船を見るのは
マラッカ海峡以来なので、何故かホットする。久し振りに友人に会った心境とでもいうのか、
"お前さんも、この荒天の中がんばっているな"と。

<夕食>
 和風(トリのみそ鍋、焼き物はタイ)の食事後、かみさんは酔い止め薬を飲んで早々に寝て
しまったので、一人の夜を過ごす。

<エンターテイメント>
 パーサー部門の乗組員紹介の後、
 モンバサから乗船した、金原亭馬の助師匠の落語会。
 枕は、日本からはるばるアフリカまでやって来た苦労話し。例のアフリカペースで色々あっ
たようだ。本題は「谷風」。
 場所を変えて「猪俣 猛ジャズカルテット」による、ラウンジジャズコンサート。
 嵐の夜にふさわしく、小さな会場で迫力満点。モンバサからケープタウンまでのお薦めカク
テル「キリマンジャロ」を飲みながら・・・。

 部屋に戻る前、深夜のデッキに出て、吠える波に向い声を限りに"さんさしぐれ"をうたう。
その昔、仙台出張所勤務の折りに習い覚えた民謡。声が風にちぎれて飛んで行く。
 最後に、今日二度目の深夜の入浴。これは初めてのこと。24時20分就寝。

No.28